兵庫県の斎藤元彦知事らへの告発文書問題を巡り、27日にあった県議会調査特別委員会(百条委員会)では、文書を作成した元西播磨県民局長の私的情報を、県の前総務部長から見せられたとする県議2人への聞き取り調査の報告書が公開された。
報告書によると、2人は最大会派自民の幹事長(当時)だった山口晋平県議と、第4会派「ひょうご県民連合」の迎山志保県議。いずれも昨年4月に会派控室で、前総務部長から私的情報が記されたファイルを見せられて内容を聞かされたという。
一方、前部長は昨年10月の百条委で「守秘義務違反はしていない」と主張している。百条委は県議2人の発言も証人尋問の証言と同等に取り扱うことを決めた。
前部長の情報漏えい疑惑は一部週刊誌が報じ、県としても弁護士による調査を進めている。