開港記念日を祝う横断幕を掲げ、搭乗客に手を振る航空会社の社員ら=16日午前、神戸空港(撮影・風斗雅博)
開港記念日を祝う横断幕を掲げ、搭乗客に手を振る航空会社の社員ら=16日午前、神戸空港(撮影・風斗雅博)

 神戸空港(神戸市中央区)が16日、2006年の開港から丸19年を迎えた。空港の駐機場では節目を記念し、運航している航空会社5社や、空港を運営する関西エアポート神戸の社員らが横断幕を広げて出発便を見送り、搭乗客への感謝を伝えた。同空港は24年の旅客数が過去最多の約358万人を記録。4月には新たに韓国、中国、台湾との間を結ぶ国際チャーター便が就航する。

 神戸空港は神戸市が設置管理者で、18年からは関西エアポートグループが関西、大阪(伊丹)の両空港と一体的に運用している。現行ダイヤでは羽田、那覇、新千歳、長崎、茨城などを結ぶ11路線で1日37往復の定期便が運航されている。

 開港後長らく、関空への配慮から発着枠が1日60回に制限されていたが、19年の規制緩和で同80回に拡大。新型コロナウイルス禍からの回復も早く、今月10日には開港以来の搭乗客数が5千万人に達した。

 16日、ターミナルビル4階のデッキで離着陸する航空機を眺めていた明石市の男性(73)は「札幌や沖縄などに行く時に便利。神戸に空港があって良かった」と話していた。

 4月18日には現ターミナルビルの西側に第2ターミナルビルが開業し、国際チャーター便が就航する。韓国、中国、台湾との間を結ぶ5路線で週に計40往復の運航が計画されている。また3月30日からは国内線の発着枠が1日120回に拡大される。(大島光貴、長沢伸一)