兵庫県庁2号館=神戸市中央区下山手通5
兵庫県庁2号館=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県の斎藤元彦知事を巡る告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)の非公開情報などを政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏に提供した「維新の会」会派の県議2人が25日、県議会各会派による代表者会議で経緯を説明して謝罪した。同会議では懲罰委員会の設置を求める声も出たが、県議会は県組織「兵庫維新の会」の処分後に対応を協議すると決めた。

 百条委の委員を務めていた岸口実県議と増山誠県議で、岸口県議は昨年11月1日、今年1月に死亡した元県議らを「知事失職の黒幕」と名指しした文書を立花氏に手渡す場に同席。増山県議は昨年10月31日、非公開で行った証人尋問の音声データを立花氏に送った。2人は問題発覚後、今月20日付で委員を辞任した。

 議会関係者によると、2人は非公開の代表者会議で事実関係を説明し、「議会に迷惑をかけた」などと謝罪。兵庫維新が26日にも処分を公表するため、それを受けて議会としての対応を検討するという。

 また増山県議は25日付で「維新の会」会派を退団。同会派は26日に議員団総会を開き、正式に除団処分を決定するという。