政務活動費(政活費)の不正流用問題を巡り、業務上横領罪などで在宅起訴された兵庫県尼崎市議会の光本圭佑市議(45)=無所属=が19日、定例会最終日の21日付で辞職する意向を表明した。6月に実施予定の同市議選には「裁判で白黒つけないまま選挙に臨むことは有権者に不誠実」と述べ、立候補しないと明言した。
光本氏によると、19日に北村保子議長に辞職願を提出した。6月の任期満了を前に辞職する理由を「議会閉会後は議会活動はほぼない。選挙への不出馬を決めた以上、報酬をもらい続けることは有権者に説明できない」と語った。政治活動は続ける意向という。
この問題では神戸地検が2023年12月、光本氏が所属していた会派「日本維新の会」の政活費計約200万円を着服したとして在宅起訴した。
市議会は昨秋、起訴事実以外の2件を調べる調査特別委員会(百条委員会)を設置。今月、光本氏が虚偽の説明をしたとして「自ら辞職を判断すべき」と総括した報告書をまとめた。報告書は21日の議会本会議で採決、了承される見通し。(金 旻革)