神戸新聞NEXT
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 兵庫県稲美町で2021年11月、民家が全焼し小学生の兄弟2人が死亡した事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた兄弟の伯父、松尾留与被告(54)を懲役30年とした大阪高裁判決は31日までに確定した。検察側が上告しなかった。確定は3月29日付。

 14日の高裁判決は「量刑は軽すぎて不当とは言えない」と一審神戸地裁姫路支部判決を支持。一審と同様に死刑を求めた検察側の控訴を棄却した。

 判決によると、被告は21年11月19日深夜、兄弟の両親と同居していた自宅に火を付け、就寝中だった当時小学6年の松尾侑城さん(12)と同1年の眞輝さん(7)を急性一酸化炭素中毒にさせて殺害した。