広島で被爆した姉妹の体験記を伝える絵本
 広島で被爆した姉妹の体験記を伝える絵本

 広島で被爆した姉妹の体験記を伝える絵本が完成した。表紙や挿絵には広島の土に埋めて腐食させた銅版を使った銅版画が使われている。姉妹の体験を語り継いできたグループは7月30日~8月2日、広島市内で原画展や朗読会などのイベントを開催する。

 被爆したのは水江顕子さん(2022年死去)ら姉妹。水江さんの体験を知った東京都の主婦水越緑さん(65)らが体験記の英訳や朗読動画を発信してきた。活動を通じ、銅版画を手がけるアーティスト・コラムニストのももせいづみさんと出会い、絵本化が実現した。今回完成したのは「道子ちゃん」で、24年にまとめた「赤い日傘」と合わせ、姉妹の体験を伝える絵本は2冊となった。

 水越さんは「過去を受け止め、語り継がなければならない。若い世代にたくさん来てほしい」と訴える。ももせさんは「被爆体験を共有する方々の思いを大切に受け取り、伝えたいと思われる部分を表現できるよう努めた」と語った。