日本国際博覧会協会は6日、大阪・関西万博会場のうち、グリーンワールド(GW)工区と呼ばれるエリアの屋外の電気設備地下ピットで、濃度の高いメタンガスが検出されたと発表した。着火すると爆発する可能性がある「爆発下限界」を超える値だったといい、一時的に周辺への立ち入りを規制した上で地下ピットのふたを開放し自然換気を行ったところ、基準値以下になった。
GW工区は会場西側にある。協会によると、6日午後4時ごろ、高濃度のメタンガスが検出されたと大阪市消防局に連絡があった。換気の結果、午後5時半ごろに基準値を下回ったため規制を解除した。その後、GW工区の他の地下ピットを測定したところ、全て基準値以下だった。
当該の地下ピットではこれまでにも基準値を超える値を検出したことがあり、継続的にモニタリングを実施していた。6日朝の測定値はゼロだった。
同協会は「今回のように濃度が一時的に上昇することがあるため、モニタリングの頻度を上げるとともに、より換気ができるよう、ふたを常時開放し、低濃度管理を行う」と説明。周囲には柵を設け、人が立ち入らないようにもする。