新しくなった清心ホームの外観。建物の1階に野菜販売の店舗がある=神戸市北区若葉台1
新しくなった清心ホームの外観。建物の1階に野菜販売の店舗がある=神戸市北区若葉台1

 戦災孤児の受け入れから始まった古い歴史を持つ社会福祉法人「恵泉寮」(神戸市北区若葉台1)が建物の老朽化に伴い大規模な再整備を実施。この春、傘下の障害者支援施設「恵泉寮・清心ホーム(日中活動棟)」が移転・改築で生まれ変わった。神戸電鉄北鈴蘭台駅前の道路に面する立地を生かし、1階には地元の新鮮な野菜を販売する店舗もリニューアルオープンさせた。地域に開かれた施設を目指す。(鈴木久仁子)

 同法人の敷地は太平洋戦争前、神戸栄光教会(同市中央区)の外国人宣教師の避暑地だった。別荘を建てたが戦争が始まり帰国。教会関係者らが、ここで戦災孤児8人を収容したのが始まりとなる。社会福祉法人として、兵庫県内でも古くからある児童養護施設の一つで、多くの子どもたちを受け入れた。古い写真には大勢一緒に暮らす様子が写る。