パイロットを乗せてデモ飛行する「空飛ぶクルマ」=14日、大阪市此花区(撮影・笠原次郎)
パイロットを乗せてデモ飛行する「空飛ぶクルマ」=14日、大阪市此花区(撮影・笠原次郎)

 大阪・関西万博の会場(大阪市・夢洲)で行われている「空飛ぶクルマ」のデモンストレーション飛行で、機体の一部が破損して部品が離着陸場内に落下するトラブルが26日に発生し、27日以降のデモ飛行が当面中止になった。日本国際博覧会協会が発表した。来場者や操縦士らにけがはなかったが、「安全性が確認されるまで運航を停止する」としている。

 同協会によると、トラブルがあったのは丸紅が運航する米国製の1人乗り機体のデモ飛行。26日午後3時ごろ、万博会場北西の離着陸場「バーティポート」内で飛行中、機体の一部が落下。確認したところ、18個あるプロペラモーターのうち一つやフレームの一部が破損し、離着陸場内にはモーターのカバー2個が落ちていたという。

 機体は安全に着陸し、操縦士は無事だった。バーティポートには柵があり、デモ飛行を見学する一般来場者は隔離されている。

 同協会によると、原因は調査中で、安全性が確認されて運航再開が決まれば発表する予定。万博では他の事業者や機体もデモ飛行を計画している。