兵庫県尼崎市教育委員会は28日、市立小学校2校で児童の名前や住所、健康状態などが書かれた保健調査票と家庭調書計4人分を漏えいした、と発表した。
市教委によるといずれの学校でも4月上旬、教員が中身の修正や確認を依頼するため各家庭に2種類の書類を配布したが、児童2人の書類を誤って別の児童の封筒に入れて渡したという。
市教委は同日、七松小学校(南七松町1)で名前や生年月日などが記された卒業証書授与台帳を紛失したことも発表。1957~93年度に卒業した6568人分という。
今年4月、卒業生から卒業証明書の発行依頼を受け、確認したところ紛失が発覚。市教委は「阪神・淡路大震災後に作った1994年度以降の台帳は残っている。震災後の片付け作業でどこかに紛れ込んだのかもしれない」としている。
これを受けて市教委が全市立学校園を調査したところ、塚口幼稚園(塚口町2)でも2013年度卒業の31人分がないことも判明。すでにほかの資料から復元したという。
市教委は「紙媒体のデジタル化を進めるなどして再発防止に努める」としている。(堀内達成)