斎藤元彦知事ら3人への告発状を出し、会見する神戸学院大の上脇博之教授(中央)ら=10日午前、神戸市中央区橘通3(撮影・笠原次郎)
斎藤元彦知事ら3人への告発状を出し、会見する神戸学院大の上脇博之教授(中央)ら=10日午前、神戸市中央区橘通3(撮影・笠原次郎)

 兵庫県の告発文書問題で、斎藤元彦知事を告発した元西播磨県民局長(故人)の私的情報について、井ノ本知明前総務部長が県議に漏えいし、斎藤知事と片山安孝元副知事がそれを指示、容認した疑いがあるとして、神戸学院大の上脇博之教授が10日、3人に対する地方公務員法(守秘義務)違反容疑の告発状を神戸地検に提出した。地検は受理するかどうかを検討する。

 県が設置した第三者調査委員会の報告書は、井ノ本氏が元県民局長の私的情報を県議に漏えいしたと認定し「斎藤氏や片山氏の指示による可能性が高い」とした。井ノ本氏は調査に対して漏えいを「正当業務」と説明しており、斎藤氏は「指示はしていない」と関与を否定している。