兵庫県の告発文書問題で、斎藤元彦知事を告発した元西播磨県民局長(故人)の私的情報について、井ノ本知明前総務部長が県議に漏えいし、斎藤知事と片山安孝元副知事がそれを指示、容認した疑いがあるとして、神戸学院大の上脇博之教授が10日、3人に対する地方公務員法(守秘義務)違反容疑の告発状を神戸地検に提出した。地検は受理するかどうかを検討する。
県が設置した第三者調査委員会の報告書は、井ノ本氏が元県民局長の私的情報を県議に漏えいしたと認定し「斎藤氏や片山氏の指示による可能性が高い」とした。井ノ本氏は調査に対して漏えいを「正当業務」と説明しており、斎藤氏は「指示はしていない」と関与を否定している。
告発状によると、斎藤氏は昨年4月上旬ごろ、元県民局長の公用パソコン内にあった私的情報について、議会に知らせるように命じるか、唆すなどし、井ノ本氏が複数の県議に文書や口頭で漏らしたとしている。片山氏も斎藤氏による指示の報告を受けて容認したなどとした。
その上で「公益通報者保護法に違反して得た情報を利用すること自体も違法で、告発・公益通報をつぶすための漏えいは『正当業務』ではない」と指摘。「(斎藤氏らは)元県民局長の告発の信用性を否定し、自己保身を図ろうとした」などと主張している。
上脇氏は会見で「前総務部長の単独ではなく、知事や副知事の命令、認容があってできた組織的な犯罪だったと考える。知事が第三者委の報告内容を受け入れない以上、その成果を生かして告発するしかない」などと話した。
これまで県議会の4会派は地公法違反容疑で井ノ本氏を刑事告発するよう県に申し入れていたが、県は9日、要請を断ると伝えた。
























