七夕飾りで彩られた商店街=神戸市須磨区の須磨寺前商店街
七夕飾りで彩られた商店街=神戸市須磨区の須磨寺前商店街

 神戸市須磨区の須磨寺前商店街に、七夕を彩る「吹き流し」がお目見えしている。赤や青、緑など、色とりどりの飾りが参道を吹き抜ける風にふわり。真夏の日差しが照り付ける中、道行く人にささやかな涼を演出している。

 平年なら七夕はまだ梅雨の最中だが、気象庁は今年、平年より22日早い6月27日に近畿の梅雨明けを発表。兵庫県内では30日、和田山(朝来市)で全国3番目となる37・3度を観測。県内の6月の観測史上最高で、今年の最高気温を記録した。20カ所の観測地点のうち、豊岡市で36・1度、福崎町で35・9度を記録するなど、和田山も含め6カ所で猛暑日となった。神戸でも30・7度の真夏日を記録した。

 吹き流しは毎年夏に彩りを添える同商店街の風物詩で、7月5日夕には「七夕まつり」として金魚すくいやくじ引きなどのイベントもある。商店街で仏具店を営む片山利晴さん(73)は「子どもたちに喜んでもらえたらうれしい」と話していた。(丸山桃奈、児玉芙友)