日本列島は30日、高気圧に覆われて広い範囲で晴れ、兵庫県内でも気温が上昇した。丹波市で午後2時39分、最高気温が41・2度を観測し、国内観測史上1位の気温を記録した。西脇市でも40・0度に達するなど、県内8カ所の観測地点で過去最高気温を更新し、厳しい暑さとなった。
気象庁によると、40度を超えたのは他に、京都府福知山市で40・6度、岡山県真庭市で40・3度。島根県川本町、大阪府枚方市などでも39度を上回った。全国914の観測地点のうち40カ所で地点の過去最高気温となり、最高気温35度以上の猛暑日は276地点だった。
神戸地方気象台によると、太平洋高気圧に加え、高層にある「チベット高気圧」も西から張り出し、高気圧の「二段重ね」となり、全国的に気温が上昇した。山間部にある丹波市は風が弱く、空気が滞留して熱され、高温になったとみられるという。
これまでの国内最高気温は、2020年8月に浜松市、18年7月に埼玉県熊谷市で観測された41・1度だった。
同気象台によると、今後も厳しい暑さは続くとみられ、熱中症などへの警戒を呼びかけている。(杉山雅崇)