広島への原爆投下後に降った「黒い雨」を巡る訴訟の元原告団長、広島市佐伯区の高野正明さん(87)は、2021年8月2日に被爆者健康手帳を受け取った。差別を恐れ、黒い雨を浴びた体験を口外しない時期もあった。だが、原爆被害を広く伝えるため手帳の交付を求め、同じ境遇の84人で広島県や同市を訴えた。被爆から80年。「原爆が落とされた事実は変わらない。節目はない」と語気を強める。(真鍋 愛)
広島への原爆投下後に降った「黒い雨」を巡る訴訟の元原告団長、広島市佐伯区の高野正明さん(87)は、2021年8月2日に被爆者健康手帳を受け取った。差別を恐れ、黒い雨を浴びた体験を口外しない時期もあった。だが、原爆被害を広く伝えるため手帳の交付を求め、同じ境遇の84人で広島県や同市を訴えた。被爆から80年。「原爆が落とされた事実は変わらない。節目はない」と語気を強める。(真鍋 愛)