絵本「ひろしまの子」の一場面
絵本「ひろしまの子」の一場面

 子どもたちに伝えたいことがある-。戦後80年となるこの夏、神戸市兵庫区のBL出版が、原爆で弟を亡くした詩人が書いた朗読詩「ひろしまの子」の絵本を出した。作者は絵本作家の長谷川義史さん(64)。「飛ばされ ちぎれて 死にました」。出版社側は生々しい表現に葛藤もあったが、伝えることの意味を説いて背中を押してくれたのは詩人の息子だった。(児玉芙友)