ポートライナーと六甲ライナーを運行する神戸新交通（神戸市中央区）は１２日、落とし物の１０円以下の現金を不適切に取り扱ったとして、出勤停止や減給などの懲罰処分３１人を含む社員計４４人を処分したと発表した。
同社によると、拾得金は帳簿に記載して警察に届ける必要があるが、１０円以下の硬貨を記録せず机に保管し、一部を職場の消耗品購入に充てていた。少なくとも２０１２年から続き、今年６月の発覚時点で約５万円分が保管されていた。
同社は、保管金の存在を把握した上で改善を長期間怠った課長級１人を出勤停止１日、現金の保管や流用に当たった１５人を減給（１日分の半額）とし、保管に関与するなどした１５人をけん責とした。管理監督者ら１３人は口頭厳重注意とした。
このほか、就業時のアルコール検査で基準値を上回ったにもかかわらず、業務に就いた課長級１人を出勤停止１日、車の運転免許が失効したまま業務用自動車を１５回運転した社員を減給（１日分の半額）の処分とした。（斉藤正志）
