【カイロ、ワシントン共同】パレスチナ自治区ガザを巡り、トランプ米大統領が発表したイスラム組織ハマスの武装解除とイスラエル軍の撤収に関する合意で、当事者間の認識の食い違いが露呈している。トランプ氏は7月31日、記者団に「イスラエルは非常に喜んでいる」と述べたが、イスラエル政府は公式な反応を示しておらず、極右閣僚は合意に反発した。

 イスラエルでは10月に総選挙を控え、ネタニヤフ首相もハマスに弱腰な姿勢は見せられないと指摘されている。合意の履行は見通せない。

 合意はトランプ氏が7月30日に発表。ハマスは31日の声明で「(イスラエルが)殺りくを停止し、侵略を終わらせると確約することが前提だ」と主張した。イスラエル側の動向を見極める姿勢を示した。

 一方、イスラエルの極右政党党首で対パレスチナ強硬派のベングビール国家治安相は31日、X(旧ツイッター)への投稿で合意について「受け入れられない。ハマスが次の虐殺のために再編成することを許すだけだ」と批判した。