ベーゼンドルファー社製のピアノを演奏する久元祐子さん=22日午後、姫路市神屋町、アクリエひめじ(撮影・後藤亮平)
ベーゼンドルファー社製のピアノを演奏する久元祐子さん=22日午後、姫路市神屋町、アクリエひめじ(撮影・後藤亮平)

 昨年の大阪・関西万博のオーストリア館で展示され、姫路市が購入したピアノが22日、アクリエひめじ(同市神屋町)で開かれた演奏会でお披露目され、典雅な音色を響かせた。同市内での公開イベントで演奏されるのは初めて。

 ピアノは同国のベーゼンドルファー社製。姫路城と同国のシェーンブルン宮殿が姉妹城となった縁で、同市が購入した。屋根の内側には、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が描かれている。

 演奏会には、同社から「ベーゼンドルファー・アーティスト」の称号を贈られているピアニスト久元祐子さんが出演。久元さんはシューベルトをはじめ、同国や同社ゆかりの作曲家による名曲を取り上げ、柔らかで温かな響きを披露した。兵庫県出身の若手ピアニスト4人との共演も聞かせた。

 同市内から訪れた男性(68)は「確かに音が違う。こんな楽器が、よく姫路に来てくれた」と歓迎。万博のイベントでも今回のピアノを弾いていた久元さんは「温かさとパワーを併せ持つ、特別な楽器。これからも姫路の皆さんにかわいがってもらいたい」と愛着を語っていた。(藤本賢市)