大阪・関西万博の象徴「大屋根リング」の解体作業が5日、大阪市の人工島・夢洲の万博会場跡で報道陣に公開された。1周約2キロの一部が約50メートルにわたり途切れるなど、巨大木造建築物の姿は徐々に変化。木材を破砕せずに抜き取る手法を取り入れ、全国各地への譲渡も始まっている。
日本国際博覧会協会(万博協会)によると、大屋根リングを構成する109のユニット(塊)のうち60が再利用対象。木材量に換算すると総量約2万7千立方メートルのうち約4千立方メートル分で、兵庫を含む18都道府県での利用が決まっている。
5日は縦横に組まれた柱と梁の固定を作業員が外し、重機を使って柱から梁を慎重に抜き取った。高さ十数メートルの柱の下部が切られ、ゆっくりと地上に倒された。解体の進捗は同日時点で全長の約15%という。
木材は、能登半島地震の被災地・石川県珠洲市の復興公営住宅にも活用。大屋根リングの北東部約200メートルは大阪府市が現地で保存する。(岩崎昂志)

























