1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに生まれ、国内外で歌い継がれる合唱曲「しあわせ運べるように」を作詞作曲した神戸親和大学教授の臼井真(うすい・まこと)さんが、11日までに死去した。65歳。神戸市東灘区出身。神戸市立小学校の音楽教諭を務めた後、同大教育学部で後進を指導していた。
関係者によると、臼井さんは10日に神戸市内で倒れ、その後死亡が確認されたという。
臼井さんは大阪芸術大卒業後、神戸市立小学校の音楽教諭に。震災では同市東灘区の自宅が全壊。勤め先の旧吾妻小学校(同市中央区)は避難所となり、救援物資の配布や被災者の世話に励んだ。震災から約2週間後、ニュース映像で崩壊した神戸・三宮の街を見て「しあわせ運べるように」の歌詞を書き上げ、メロディーを付けた。
曲は今も神戸市内の小学校や震災追悼式典、神戸ルミナリエ、「はたちを祝う会」などで歌い継がれ、2021年には、神戸市の二つ目の市歌に指定された。
神戸だけでなく、04年に起きた新潟県中越地震、11年の東日本大震災、16年の熊本地震などの被災地でも、歌詞の「神戸」の部分をそれぞれの地名や「ふるさと」に変えて歌われた。世界各国の言葉にも翻訳され、国内外の被災地をつなぐ懸け橋になってきた。
ほかにも、小学校の音楽会で親しまれているエンディング曲「みえない翼」など、臼井さんが手がけた歌は400曲を超える。
21年3月に定年退職し、神戸親和大で教師を目指す学生らを指導。各地で講演もし、震災への思いを語っていた。
14年に神戸新聞平和賞を受賞。25年には兵庫の名声を高めたとされる「県勢高揚功労」の表彰を受けた。























