来年4月に値上げされる「いなみアクアプラザ」のプール。日中は高齢者らの利用が目立つ=兵庫県稲美町国安
来年4月に値上げされる「いなみアクアプラザ」のプール。日中は高齢者らの利用が目立つ=兵庫県稲美町国安

 兵庫県内の公立プールで利用料の値上げが相次いでいる。燃油高騰に伴う水道・電気・ガス代の上昇、人件費などがかさみ、値上げした施設は2024年以降で10カ所を超える。運営を担うのは、多くが企業やNPOなどの指定管理者。自治体はコストの上昇分を上乗せする対応をとるが、それだけでは賄えない状況になっている。

■運営担う指定管理者「節電や節水の努力は限界」

 プールサイドのコーチの動きに合わせ、高齢女性たちが水中で体を動かす。兵庫県稲美町の「いなみアクアプラザ」の週1回のアクアビクス教室。その脇では泳いだり、歩いたりと、多くの人が健康づくりに励んでいる。

 同町は今年6月、同プラザの利用料を来年春から引き上げる条例改正をした。プール1回分は200円増の900円、月会員は1300円増の6千円に値上げされる。週3回利用する町内の70代女性は「何もかも値上げで仕方ない。民間より安いここがなくなると困るけど、年金暮らしにはつらい」とこぼす。