兵庫県庁の庁舎=神戸市中央区下山手通5
兵庫県庁の庁舎=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は3日、県民から寄せられた意見に関する公文書公開で、開示した電子ファイルに記載された92人分の名前と住所、メールアドレス計212件の黒塗り処理が不十分だったため、編集ソフトで操作すると閲覧できる状態だったと発表した。

 請求者側の指摘で発覚した。対象となった公文書は、6月3~5日に県ホームページを通じて県政への提案を受ける「さわやか提案箱」に寄せられた意見の電子ファイル。県は請求者にデータ削除を依頼し、閲覧できる状態になっていた対象者にも文書で謝罪した。

 広報広聴課によると、個人情報は非公開とするため、寄せられた意見のデータファイルをPDF化して該当部分を黒塗り処理後、印刷した紙をあらためてスキャンして再びPDF化した。開示用の電子ファイルを作成する際、誤って印刷前のPDFを使ったという。

 再発防止として、作業のチェックリストを作成し、複数職員による確認を徹底するとともに、PDFの黒塗りは編集ソフトで判読できない処理を行うとした。

 情報公開の請求者側によると、斎藤元彦知事の定例会見でフリーランス記者が「人殺し」と発言したことについて、県に寄せられた意見の閲覧が目的だったという。請求者の関係者は「個人情報を適切に扱ってもらわないと安心して公開請求できない」と指摘している。