経営権を譲渡することが明らかになった姫路独協大学=姫路市上大野7
経営権を譲渡することが明らかになった姫路独協大学=姫路市上大野7

 姫路独協大学(兵庫県姫路市上大野7)を運営する学校法人独協学園(埼玉県草加市)が、同大学の経営権を、学校法人徳洲会(神奈川県鎌倉市)に譲渡することが25日、関係者への取材で分かった。姫路独協大は、姫路市が設立資金50億円と土地を出資する全国初の「公私協力方式」で開学したが、定員割れによる経営難を受け、引き渡すことにした。新体制への移行は2028年春が見込まれている。

 姫路独協大は1987年に設立された。現在は医療保健学部や看護学部、人間社会学群などがあり、薬学部は2024年度を最後に募集を停止している。

 05年度に初めて学生数が定員を下回り、26年度は定員計1640人に対し、在学生627人(5月1日時点)と、充足率は過去最低の38・2%にとどまる。経営も苦しく、05年度から慢性的な赤字に陥っている。

 大学を巡っては一時、公立化が議論されたことがあった。独協学園が21年、姫路市に要望し、市は審議会を設けて検討した。しかし22年、財政負担の重さを指摘する答申を踏まえ、「公立化は困難」と回答した。

 関係者によると、その2年後、学園側が市に対し、徳洲会ではない別の法人と譲渡交渉に入ると報告した。ところが、協議を進める中で、一部の理事に現金の受け取りや会食接待の疑いが浮上。学園は今年4月に第三者委員会を設け、理事長と理事2人が辞任する事態に発展した。

 一方で学園は徳洲会とも交渉を続けており、経営権の譲渡で合意したという。

 徳洲会は、日本最大級の民間医療団体「徳洲会グループ」の傘下にある。20年4月から湘南鎌倉医療大(神奈川県鎌倉市)を運営している。(有島弘記、真鍋 愛)