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「ミスなく最後のスピンまでスピードを維持できれば、メダルのチャンスはある」と期待する元国際審判員の平松純子さん=神戸市内
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「ミスなく最後のスピンまでスピードを維持できれば、メダルのチャンスはある」と期待する元国際審判員の平松純子さん=神戸市内
公式練習で調整する坂本花織=北京(撮影・堀内 翔)
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公式練習で調整する坂本花織=北京(撮影・堀内 翔)

 17日夜にフリーを迎える北京冬季五輪フィギュアスケート女子で、ショートプログラム(SP)3位の坂本花織(21)=シスメックス、神戸学院大3年=がシングル表彰台に挑む。同じく2大会連続で五輪に出場した国際スケート連盟名誉委員の平松純子さん(79)=神戸市東灘区=は「彼女は強い。チャンスをつかみ取ってほしい」と、同郷の後輩にエールを送る。

 平松さんは坂本と同じく高校2年と大学3年で五輪を経験した。「今とは技術も全然違うが、体が変化する時期はジャンプの軸も狂うし、大変だった。坂本さんは4年間ですごく進化しているのが素晴らしい」と絶賛する。

 現役引退後に国際審判として活躍し、五輪ジャッジも担った平松さんは、坂本の表現面に成長を感じるという。「(昨年12月の)全日本選手権は、まだ技と技のつなぎが抜けるところが感じられたが、さらに磨かれていた」。手足の先まで神経の行き届いた滑りを見せ、スケート技術などが評価される演技構成点でも、カミラ・ワリエワらロシア・オリンピック委員会(ROC)勢に引けを取らなかった。

 4回転ジャンプが組み込めるフリーで高得点を狙うROC勢に対し、「坂本さんはジャンプを降りた後の伸びや、連続ジャンプの二つ目の高さなど、質で勝負できる」と平松さん。前回の平昌(ピョンチャン)五輪後のルール改正で出来栄え点の幅が広がり、技の完成度がより重視されるように。坂本はSPでただ一人各要素1点以上の出来栄え点を積み上げ、加点の合計も全選手中1位だった。

 SPで首位に立つワリエワのドーピング問題などで周囲は騒がしいが、「コントロールできないことを意識しても仕方ない。とにかく自分が持っているものを全部出しきってほしい」。それができれば、2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さん以来となる日本女子メダル獲得も見えてくる。平松さんはそう信じている。(山本哲志)

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