ウエスカ時代に神戸を訪れ、当時のサッカー生活について語った岡崎慎司=2020年8月、神戸市中央区
ウエスカ時代に神戸を訪れ、当時のサッカー生活について語った岡崎慎司=2020年8月、神戸市中央区

 今季限りで引退したサッカー元日本代表FW岡崎慎司さん(38)=兵庫県宝塚市出身=が神戸新聞社の単独インタビューに応じ、「これまで」の競技人生と「これから」の指導者生活などについて語った。第5回は海外生活の後半、イングランド、スペイン、ベルギーの欧州3カ国での奮戦から。(聞き手・有島弘記)

 -レスター(イングランド)では1年目からクラブのプレミアリーグ初優勝に貢献した。

 「引退会見でも言いましたが、最初の4試合を戦った時点では、やれている感じだった。でも、また同じですよね。シュツットガルトで味わったような『おまえ、やれるのか?』という視線。プレミアではフィジカルが足りない状況になって、出たり出なかったり。でも、耐えることができた。プレミア仕様にするためにフィジカルトレーニングをして、よりダイレクトなサッカーの中でどう生きるかを考えた。後半戦から安定して試合に出られるようになった」

 「でも、結果的に点を取ろうが、45分、60分で代えられて不満が残った。優勝した試合にも出られたけど、満足するよりも『こいつら、俺のことを軽く見ているな』という思いが強かった」