サッカー女子WEリーグのINAC神戸で社長を務めた安本卓史氏が14日、9月末で退団すると明らかにした。本拠地ノエビアスタジアム神戸で広島と引き分けた開幕戦後、グラウンドに姿を見せてファンに報告した。4日付で社長から強化の中心を担うチーム統括本部長となることが発表されていた。
同氏はJ1神戸の事業本部長などを歴任し、2018年秋にINAC神戸の運営会社「アイナックフットボールクラブ」の社長に招かれた。選手補強にも奔走するなど在任中のチームはWEリーグ初代女王に輝き、昨季は皇后杯全日本女子選手権を制した。
同クラブの経営権は今年3月、廃棄物処理大手の大栄環境(本部・神戸市東灘区)に譲渡された。安本氏は社長に留任していたが、今月、同社の金子文雄社長がクラブの会長と社長を兼務することが発表された。(有島弘記)