世界主要4団体統一という日本人女子選手初の偉業に挑む。国際ボクシング連盟(IBF)女子アトム級王者の山中菫(すみれ、真正)が4月5日(日本時間6日)、主要3団体王者のティナ・ルプレヒト(ドイツ)と敵地で王者対決に臨むことが決定。10日に所属ジムで会見し「絶対にベルトを持ち帰る」と意気込みを語った。
23歳。身長147センチと上背はないが、右フックをはじめ、パンチ力が魅力だ。兄の竜也さんは世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級元王者。兄が2018年に急性硬膜下血腫で一度現役を退いた際、自らの姿勢を「中途半端」と恥じて競技から離れた。
しかし、「お兄ちゃんのように世界のベルトを取りたい」と強い思いが次第に湧き上がり、復帰後は目の色が変わった。昨年1月にIBF王座を奪取。日本で初めて兄と妹で世界王者になった。
ジムの先輩で世界ボクシング協会(WBA)スーパーバンタム級元王者の久保隼さんにも指導を仰ぐ。久保さんは山中を「女版モンスター」と称し、同級の4団体統一王者、井上尚弥(大橋)に重ねて「多彩な技術をすべて試合で出せる」と評する。
32歳のルプレヒトは実績豊富な強敵。真正ジムの山下正人会長は「敵地なのだからKO勝ちする覚悟で。タフな試合になる」。山中は「打たれ負けない強さを磨いている」と表情を引き締めた。(永見将人)























