兵庫県香美町村岡区の笠波峠を通る国道9号の「除雪拡幅事業」で、新設の「笠波トンネル」を抜ける同区福岡-日影間の新ルート(2・4キロ)が22日午後3時に開通した。
旧ルートは勾配8%の急坂で、急カーブも連続し、冬場は大型車のスタックやスリップ事故が頻発。通行止めの際は大幅な迂回が必要で、生活や観光への影響も大きかった。新ルートは勾配が2・3%に緩和され、カーブも緩やかになる。
午前中に笠波トンネルで開通式典が開かれ、斎藤元彦知事や国会議員ら約150人が出席。香美町の浜上勇人町長は2016年の早期実現決起大会で住民から涙の意見発表があったことを振り返り、「開通は町民の長年の悲願だった」と強調。ハチ北高原自然協会の田丸明人代表理事(67)も「トンネル化で冬場の峠道の安全が確保され、スキー客も訪れやすくなる」とビデオメッセージを寄せた。
1987年に事業着手した笠波峠除雪拡幅事業(4・6キロ)のうち、残りは村岡区福岡の0・7キロ。国土交通省豊岡河川国道事務所が用地買収などを進めている。(長谷部崇)























