地域との交流などを目指して開かれた音楽ライブ。最後には子どもたちも前に立ち、歌った=豊岡市日高町堀(ここほーみぃ提供)
地域との交流などを目指して開かれた音楽ライブ。最後には子どもたちも前に立ち、歌った=豊岡市日高町堀(ここほーみぃ提供)

■楽器に触れ、ライブ開き住民らと交流も

 豊岡市日高町堀に4月、障害のある中高生ら向けに放課後等デイサービスを提供する事業所「ここほーみぃ」が開設された。「中高生の居場所がない」などの声を受け、元福祉施設職員の島田真弓さん(61)らが、音楽活動で知り合った仲間と立ち上げた。中高生向けは但馬地域で初めてといい、楽器に触れる時間なども設け、発達段階に応じた支援に当たるという。(阿部江利)

 島田さんは定年まで保育や介護、障害福祉施設で働き、相談員なども務めた。デイサービスは小学生の利用が多いが「進学で急に特性がなくなるわけではない。中高生にも支援が必要」との思いを長年温めてきた。

 本業の傍ら、歌手としても活動する。5年前からユニットを組むギタリストで整体師の北垣雅司さん(57)と、共同代表で2025年10月に会社を立ち上げ、今春施設をオープンした。事業所名には「おうちのようなところ」という意味を込めた。

 現在は小学生から高校生の26人が利用し、8割余りを中高生が占める。卒業後に社会に出る生徒も多いことから、生活力や自立スキル、意思決定力、自主性を身に付けてもらうことを目指す。

 プログラムには、メニューや買い物先、行程を子どもたち自身が決めるクッキング、エレキギターやカリンバなど20種類余りの楽器の演奏体験、リズム遊びなどを取り入れる。

 保護者からは「家でゲームばかりしていたが、利用して良い生活リズムができた」「会話のきっかけが増えた」などと喜ばれるという。

 地域住民らとのつながりも深めようと音楽ライブを開催し、共同代表2人やゲストらがゴスペルやブルースの歌声を響かせる。

 島田さんは「子どもたちには、自分の人生を自身で決められるようになってほしい。社会にどんどん出て、一般の方にも理解を広めたい」としている。

 火-土曜に開所し、定員は1日10人。若干空き枠があり、土曜だけ、夏休みだけなどの利用にも対応する。同施設TEL0796・21・9166