「丹波の小京都」とも呼ばれる、丹波篠山市の篠山城下町。中心部の国史跡・篠山城跡は、堀や石垣など堅固な城郭が見事で、城周辺の趣ある町並みが観光客を引きつける。一方で、そのほとんどが日帰り。城下町地区に宿泊施設が少ないことも課題だったが、今春以降、ホテルや一棟貸しの宿のオープンや開業準備が相次ぐ。新たなにぎわいへ向け、関係者の期待は高まる。(堀井正純)
城下町には、2004年に国重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定された武家屋敷群や妻入り商家群がある。江戸時代や戦前を思わせる景観は風情たっぷり。とりわけ河原町は、電柱の地中化で近世、近代にタイムスリップしたかのようだ。
■高さ抑え外観和風
4月下旬、河原町に隣接する小川町にオープンしたのが、ルートイングループ系列の「グランヴィリオホテル丹波篠山 和蔵」。周辺の歴史的景観に配慮。鉄骨3階建てと高さを抑え、和風の外観となっている。
























