キムワイプ卓球に熱中する参加者=愛育ピアいちじま
キムワイプ卓球に熱中する参加者=愛育ピアいちじま

 実験器具を拭く紙「キムワイプ」の箱をラケット代わりに使う球技「キムワイプ卓球」を愛好する東京大の学生7人が、愛育ピアいちじま(兵庫県丹波市市島町上田)を訪れた。風呂桶(おけ)を使う「桶ット卓球」の愛好家13人との交流が目的で、集まったプレーヤーは互いにルールを教え合いながら和気あいあいと対戦を楽しんだ。(井原尚基)

 キムワイプ卓球は、正式な卓球台を用いなくてもよいといった緩やかなルールに特徴があり、理系学生の一部などの間で人気を集めている。一方の桶ット卓球は丹波篠山市発祥で、今年2月に同市で開かれた第2回世界大会には約200人が出場。来年2月には第3回大会も開かれる。

 交流試合は、丹波篠山市を拠点とする「ふらわぁ桶ット」の河南文子さん(76)=丹波篠山市東古佐=が、東大キムワイプ卓球会のメンバーとテレビ番組で共演したことが発端となって実現した。東大生側が再会を希望し、7人は夏休みを利用して来訪した。

 東大生は桶ット卓球を、桶ット卓球愛好家はキムワイプ卓球をそれぞれ初めて体験し、試合ごとにペアを組む相手を変えながら桶ット卓球とキムワイプ卓球の両方を楽しんだ。

 参加者は実戦を通じ、ボールを打つ感覚の違いなどを体感。「初めてプレーしているとは思えない」「さっそくバックスピンを試していますね」などと声をかけ合いながらこつをつかんでいった。

 河南さんは「桶ット卓球を続けてきたおかげで、普段は出会えない人たちと交流できてうれしい」と笑顔。東大教養学部(文科一類)1年の宮田倫乃介さん(18)も「地元の方々との出会いや街並み散策も含めて貴重な経験ができる機会になった」と喜んでいた。