子育て支援センターの職員と一緒に手遊びや童歌を楽しむ親子=高砂市高砂町松波町
子育て支援センターの職員と一緒に手遊びや童歌を楽しむ親子=高砂市高砂町松波町

 先日取材で訪れた高砂市内の小学校は、多くの学年で1学年1学級だった。筆者(39)の高校時代の同級生が卒業した小学校だったので、久しぶりにLINE(ライン)を送った。大学進学を機に県外に出た同級生は、母校の近況を懐かしみつつ「うちらの時は各学年3学級あったけど…。人数減ったんやなあ」としみじみ語った。

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 全国的な傾向ではあるが、高砂市でも少子化が進む。小中学生の人数は1985年に約1万5千人だったが、2024年は約6800人。約40年で半分以下になった。

 子どもの数が減ると、配置される教員数も減るため、1人当たりの仕事が増え、子どもに目が届きにくくなる可能性がある。1学年1クラスだとクラス替えができず、人間関係が固定化してしまう恐れもある。市教育委員会は「教員減や単学級は子どもの社会性や多様性に影響するので、問題だと考えている」とする。