加古川海洋文化センター(加古川市別府町港町)の元職員で、同センターのたこ揚げ体験イベントに長年携わっている中村義治さん(72)=播磨町宮西1=が、手乗りサイズのミニ和凧(だこ)を製作し、訪れた親子連れらに手渡している。昨年1年間で製作・配布したのは千枚以上。お手製の「タコ帽子」がトレードマークの中村さんは「たこを持って帰る時の子どもの喜ぶ顔を見るのがうれしくて。だからこれだけの数を作ることができたよ」と笑った。(宮崎真彦)
■五島列島出身の中村さん「子どもの喜ぶ顔うれしくて」
中村さんは長崎県の五島列島出身。元々、竹細工が好きだったことから、五島の伝統的な「ばらもん凧」や「奴(やっこ)凧」を作って遊ぶ少年だったという。神戸製鋼所加古川製鉄所に長年勤め、定年後に同センター職員として働き始めた。