内覧会で銅鐸の種類や特徴などを説明する県立考古博物館の藤原怜史さん=播磨町大中1
内覧会で銅鐸の種類や特徴などを説明する県立考古博物館の藤原怜史さん=播磨町大中1

 兵庫県が出土数で全国1位を誇る銅鐸(どうたく)を集めた春季特別展「弥生の至宝 銅鐸」が、県立考古博物館(播磨町大中1)で開かれている。製造に使われたとされる土器などを含め約120点が並び、同館では「これだけ多くの銅鐸を一度に見比べられる機会はめったにない」としている。(田中朋也)

■「これだけ多くを見比べられる機会、めったにない」

 銅鐸は弥生時代中期-後期の約600年にわたり、祭りの場で使われてきたと考えられている鐘。近畿地方を中心に広がりを見せ、県内の出土数は67点。兵庫五国で比べると、摂津が27点で最も多く、淡路21点、播磨11点、但馬6点、丹波2点と続く。