東京電力福島第1原発事故に伴い、福島県内の除染で出た土などについて、環境省は5日、東京都内でイベントを開き、8月に取りまとめた県外最終処分に向けた政府の工程表などを説明した。国は2030年ごろに最終処分場の候補地選定を始める方針だが、来場者から放射性物質への懸念や「県外処分に無関心な人が多いのでは」などと不安の声が上がった。
8月の福島市での開催に続き2回目で、都内外の約50人が参加。環境省の中野哲哉参事官は、9月から東京・霞が関の中央省庁の花壇で活用するなどと説明し「国が率先して使うことで懸念を解決し、再利用を増やしていきたい」と理解を求めた。