神戸市中央区脇浜海岸通1のスーパー銭湯「HATなぎさの湯」が全面改装し、クラフトビール醸造所を併設した複合施設「awa awa KOBE(アワアワコウベ)」としてリニューアルオープンした。ブームが続くサウナを充実させたほか、多様化するライフスタイルを踏まえ、誰もがゆったり過ごせる工夫を随所に凝らしたという。(今泉欣也)
なぎさの湯は、阪神・淡路大震災を経験した神戸の人たちに癒やしの場をと、スーパー銭湯などを展開する「メゾネット」(本社・京都市)が2004年にオープンした。
今回のリニューアルは、開業から20年がたち、タイムパフォーマンス(時間対効果)の重視など変化する利用者ニーズに合ったコンテンツが必要と判断。長尾洸太朗社長(35)は「(利用の多い)高齢者だけでなく、子どもや若者も通いたくなるような施設を目指した」と説明する。
1階に本棚やキッズルーム、寝転がって過ごせる「自由空間」を新設。思い思いに読書を楽しめるほか、リモートワークもできる机をそろえた。自由空間はステージにもなり、落語会やコンサートを計画中という。
レストラン「温泉食堂Tabetō(タベトウ)」は、神戸で人気のマザームーンカフェの運営会社がプロデュース。醸造所「ペイントパレットブリューイング」では、湯上がりに注ぎたてのオリジナルビールを味わえる。来春には屋外にバーベキューエリアもオープン予定だ。
グループ(最大6人)用のプライベートサウナは時間制で別料金。外気浴スペースや露天風呂も備え、レストランから料理を注文できる。
長尾社長は「銭湯は、人と人とのつながりが生まれる温かい場所。地域に根付く皆さんの生活の一部になればうれしい」と話す。
午前10時~翌日午前0時(午後11時最終受け付け)。不定休。入浴料など詳細は公式サイトに掲載。アワアワコウベTEL070・5575・6281

























