参院本会議で立憲民主党の辻元清美代表代行(手前)の代表質問を聞く石破茂首相(奥右)=2024年12月
 参院本会議で立憲民主党の辻元清美代表代行(手前)の代表質問を聞く石破茂首相(奥右)=2024年12月

 毎日新聞は8日付朝刊で、7月23日の夕刊1面や、同24日朝刊1面で「石破首相、退陣へ」と報じた経緯を検証する記事を掲載した。自民党が大敗した参院選後、石破茂首相の退陣を前提に党総裁選の準備を8月中に始めることになるとの政権関係者らを取材した情報を総合的に判断し報じたと説明。首相が「政治空白」を懸念し報道を否定することは想定していたものの、これまで記事中で言及せず「読者を混乱させる結果となった」とした。

 実際に首相が退陣する意向を表明したのは9月7日だった。記事によると7月の参院選投票前日、首相が「辞めるのはいつだって辞められる」と周辺に話していたと指摘。自民が参院選大敗を検証した総括報告書を取りまとめる8月中に実務的な準備に入り、9月に総裁選を実施する方針であることを関係者から確認したと強調した。

 7月23日に麻生太郎最高顧問ら首相経験者3人と首相が面会する前に、政権側が首相経験者サイドに接触して8月中の退陣表明を示唆した上で当面の政権運営に理解を求めていたことなどを確認し出稿したとした。