経済産業省は17日、二酸化炭素(CO2)を回収して地下に貯留する「CCS」事業の実用化に向け、北海道苫小牧市沖での試掘を許可したと発表した。CCS事業法に基づく国内初の試掘許可となり、許可を申請していた石油資源開発が近く着手する。経産省は2030年までにCCSを実用化する目標を掲げ、事業者の取り組みを促して脱炭素化を推進する。

 経産省は、CCS事業法に基づく候補地として2月に苫小牧市沖を「特定区域」に指定し、試掘を担う事業者を公募していた。石油資源開発が今後、貯留に適した地層が広範囲にあることを確認した上で、事業を安全に実施できるかどうか調査する。