自民党の林芳正官房長官は18日午後に記者会見を開き、総裁選への立候補を正式表明する。1%程度の実質賃金上昇の定着を公約の柱に掲げ「ゼロからの党再建」を訴える。会見に先立ち、東京都内で記者団の取材に応じ「真心を尽くし、国民にしっかり政策が届くように説明していきたい」と述べた。高市早苗前経済安全保障担当相は麻生太郎最高顧問と、小泉進次郎農相は岸田文雄前首相と国会内でそれぞれ面会し、出馬の決意を伝えた。
高市氏は麻生氏との面会後、記者団の取材に応じ、総裁選に立候補すると表明した。「今必要なのは暮らしや未来への不安を希望に変える政治だ」と述べた。19日に政策を発表する。
林氏の総裁選公約は「林プラン」と銘打った。経済対策として、中小企業、小規模事業者への大胆な負担軽減や地方での企業支援を明記。社会保障政策では、低・中所得の世帯に、所得に応じた支援の検討を挙げた。
党改革を巡り「国民の声を聞く仕組み」構築に意欲を示した。中選挙区制度の再導入など選挙制度改革も提唱した。