親子の関係性を土台に、スマートフォンとの向き合い方について講演する筒崎眞美さん=丹波篠山市網掛
親子の関係性を土台に、スマートフォンとの向き合い方について講演する筒崎眞美さん=丹波篠山市網掛

 子どもを取り巻く最新のデジタル環境を学び、トラブルや被害を防ぐための向き合い方を考える研修会が、丹波篠山市網掛、四季の森生涯学習センターで開かれた。同市青少年協議会の主催で、「NIT情報技術推進ネットワーク」(三木市)執行役員の筒崎眞美さんが登壇。一方的な管理ではなく、親子の関係性を土台にして技術的な保護を活用する考え方を説いた。(秋山亮太)

■位置情報共有は危険

 筒崎さんは初めに、今の子どもたちがよく使うアプリ一覧を提示し、トラブルが起きやすいアプリなどを紹介。中でも秘匿性の高い通信アプリは会話の履歴が消去でき、犯罪などに使われることも多いため「子どもも大人も、スマホに入れないのが第一」と話した。

 広く使われている交流サイト(SNS)も、「闇バイト」勧誘の入り口になっているという。プロフィルや投稿に「代行」「チート」「垢(アカウント)交換」といった語句があれば警戒が必要といい、フォロワー内に見つけたら関わらずにブロックするよう、子どもに教えておくことが大事だとした。位置情報の常時共有も特定やストーカー被害のリスクが高く危険で、スマホやアプリの設定を確認するよう呼びかけた。