世界的画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の画業前半に焦点を当てた特別展「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(神戸新聞社など主催)が20日、神戸市立博物館(同市中央区京町)で始まるのを前に16日、展示作業が関係者に公開された。
オランダのクレラー=ミュラー美術館が所蔵するゴッホの「自画像」など約60点を展示。夜に屋外で初めて星空を描き、西洋美術史上、革命的とされる「夜のカフェテラス」は約20年ぶりの来日となる。
「気候の異なる日本でも、普段の展示と同じ温度、湿度になるように調整している」と来日した同館キュレーターのミューレン・バスさん。「ゴッホが何を考えていたのか想像しながら見てほしい。日常に対し、これまでとは異なる視点を与えてくれるはず」と期待を込めた。(安藤真子)