トランプ米大統領(ロイター=共同)、中国の習近平国家主席(新華社=共同)
 トランプ米大統領(ロイター=共同)、中国の習近平国家主席(新華社=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は19日、電話会談した。中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の売却や、貿易関係について協議したとみられる。

 米中両政府は14、15日にスペインのマドリードで閣僚級協議を開いた。ティックトックの米国事業を米側が取得することで枠組み合意し、両首脳が最終決定することになっていた。

 米国では今年1月、利用者のデータ流出など安全保障上の懸念があるとして、ティックトックを事実上禁止する新法が発効。サービス継続には米国事業の売却が条件となった。トランプ氏は若者に人気のティックトックを継続させようと大統領令で禁止措置を猶予。売却に向けて中国側と協議を続けていた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、米IT大手オラクルを含むグループが有力な買収候補とされている。

 トランプ氏と習氏は6月にも電話会談し、貿易問題を協議した。年内の対面会談を模索しており、ティックトックを巡る問題が解決すれば実現に弾みがつくとの見方がある。