大阪・関西万博の閉幕まで1カ月を切り、パビリオン(館)や展示の移設が兵庫県内で模索されている。関西館の兵庫県ゾーンで使われるシアター型展示は、県が観光施設などでの活用を目指す。連日行列が伸びている人気館の淡路島移設や、建物の一部を三木市の施設で役立てる計画もあり、県内にも目に見える形で「万博のレガシー(遺産)」が残りそうだ。
連日予約枠が埋まる関西館(関西広域連合が出展)で、コウノトリの折り紙が来場者を出迎える兵庫県ゾーン。目玉のシアター型展示「HYOGO(ひょうご)ミライバス」は、時空を超えるバスに乗って兵庫の歴史や文化を巡る映像を、湾曲した大型スクリーンで楽しめる。県によると、万博開幕から8月末までに約33万人が訪れた。