イスラエル軍の空爆後、病院で治療を待つパレスチナ人の子ども=2023年、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(ゲッティ=共同)
 イスラエル軍の空爆後、病院で治療を待つパレスチナ人の子ども=2023年、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】世界保健機関(WHO)は2日、パレスチナ自治区ガザで2023年10月の戦闘開始以降、約4万2千人が生活を変えるほどの大きなけがを負ったとの報告書を発表した。うち4人に1人が子ども。リハビリを担う多くの人材は死亡し、WHOは「ガザが背負う本当の負担は統計には表れていない」として、より多くの支援が必要だと強調した。

 報告書は、9月24日時点でけが人全体を約16万7千人と見積もった。5千人以上が手足の切断を余儀なくされ、やけどのほか、脊髄や脳への損傷を受けた人も多い。

 ガザ保健当局は2日時点でのけが人を16万8938人としている。