公立中学校の部活動の運営を、学校から地域団体に委ねる「地域展開(地域移行)」について、神戸新聞は兵庫県内41の市町に実施状況をたずねた。2026年度内に移行するのは、約4割(計16市町、実施済みを含む)で、阪神間など都市部を中心に地域クラブ化の準備が進む。生徒の移動や指導者募集の難しさなど、共通する課題も浮き彫りになった。
(まとめ・久保田麻依子)
アンケートは9月中旬までに各市町の担当者に聞き取りした。
県内の部活は少子化で学校単独のチームが結成できず、近隣校と合同で試合に出場する動きもある。加えて、顧問となる教職員の長時間労働も長年の課題。少子化や教職員の負担軽減を背景に、国は31年度までに、全ての学校で休日を含めた部活動の地域展開を目標としている。