イタリアで出版された優れた日本文学の作者と翻訳者に贈る「第4回日伊ことばの架け橋賞」(伊日財団主催)の授賞式が8日、東京都内で開かれ、「街とその不確かな壁」で受賞した村上春樹さん(76)は「とてもうれしい」と喜んだ。米国文学の翻訳も手がける村上さんは「この賞を頂けたことは、小説家としても、翻訳家としても非常に光栄」と語った。
村上さんは翻訳を通して文章技術を磨いてきたとスピーチ。多くの日本文学がイタリアの書店に並んでいる現在の状況を「夢のよう」と述べた。
翻訳したアントニエッタ・パストーレさんとの共同受賞。同書は2023年刊行の最新長編で、24年にイタリア語訳が出版された。