定例会見で話す斎藤元彦知事=兵庫県庁
定例会見で話す斎藤元彦知事=兵庫県庁

 自民党の新総裁に高市早苗氏が選出されたことを受け、兵庫県の斎藤元彦知事は8日の定例記者会見で、「豊富な経験とリーダーシップを備えておられる」とした上で、同氏が物価高対策として地方自治体向けの交付金創設などを掲げている点について「大変期待できる」と述べた。

 高市氏は神戸大卒で、斎藤知事の総務省勤務時に総務相を務めていた。知事は「(同氏は)兵庫にも個人的にもゆかりがある。日本の未来に向けて国政運営にまい進していただきたい」と話した。

 一方、高市氏が総裁選で公約に掲げたガソリン税などの暫定税率廃止や「年収の壁」引き上げは地方の減収につながる可能性があり、斎藤知事は「政策として一定の有効性と意義はある」としつつ、財源確保が大前提と指摘。「安易に臨時対策債(借金)で穴埋めせず、歳出改革など真水の一般財源としての穴埋めを期待している」とし、早期の臨時国会召集と補正予算成立を要望した。(岡西篤志、井上太郎)