【ブリュッセル共同】ベルギーのメディアは9日、同国のデウェーフェル首相ら政治家を狙ったテロを計画していたとして、当局が3人を拘束したと報じた。うち1人は既に釈放されたが、爆発物を搭載したドローン(無人機)を利用しようとしていたとみられ、容疑者らはイスラム教のジハード(聖戦)思想の影響を受けていたという。

 デウェーフェル氏が首相就任前に市長を務めていた北部アントワープの4カ所への家宅捜索で、作りかけの爆発物や、必要な部品を作るために使ったとみられる3Dプリンターなどが見つかった。デウェーフェル氏の自宅から数百メートルしか離れていない住居も、家宅捜索先だった。