JR武蔵溝ノ口駅で、東急田園都市線からの振り替え輸送の列に並ぶ人たち=6日午前、川崎市高津区
 JR武蔵溝ノ口駅で、東急田園都市線からの振り替え輸送の列に並ぶ人たち=6日午前、川崎市高津区

 東急電鉄は10日、川崎市の田園都市線梶が谷駅で5日に起きた列車同士の衝突脱線事故を受けた調査で、原因となった駅の信号設定ミスが、東急新横浜線の新横浜駅で2カ所、田園都市線・大井町線の二子玉川駅で1カ所、それぞれ見つかったと発表した。衝突の恐れがある場所に列車があっても、接近する列車の計器に青信号が出る状態だった。これまで事故につながったケースはないとしている。

 東急によると、事故では速度超過した回送列車が引き込み線で自動停車した際、車体の一部が本線側にはみ出し、進入してきた普通列車と衝突、回送列車の2軸が脱線した。