佐賀県警への申し入れ後、取材に応じる県弁護士会の半田望弁護士(右)ら=10日午後、佐賀県警本部前
 佐賀県警への申し入れ後、取材に応じる県弁護士会の半田望弁護士(右)ら=10日午後、佐賀県警本部前

 佐賀県警科学捜査研究所(科捜研)元職員によるDNA型鑑定不正に関し、県弁護士会は10日、元職員が担ったとされる632件の鑑定のうち、県警が不正を確認したとする130件以外についても、第三者機関による検証を求める申し入れ書を提出した。「632件全てについて徹底的な再調査をすることが、国民の信頼を回復するために不可欠だ」と指摘した。

 申し入れ書は632件のうち、不正があったとされる130件を除く502件に関し「不正行為がなかったと断定した論拠がどのようなものか不明」と批判。鑑定が行われた全ての事件の関係者に対する説明や謝罪を求めた。